ビオトープに使える容器の種類とそのメリット・デメリットまとめ

一言でビオトープと言っても、その規模はバケツサイズから大きな池まで様々です。なんとなくビオトープと聞くと、大掛かりな池でも作らなければできないようなイメージが強いかもしれません。

「広い土地を持ったお金持ちの趣味だな」なんて思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、そんなことはありません!

ビオトープはちょっとした軒先や、ベランダなんかでも作ることができるんです。そこで今回は、ビオトープが作れる容器や形態などを紹介していきたいと思います。


ビオトープに適した容器とは?

大雑把に行ってしまえば、水漏れさえしなければどんな容器でもビオトープを作ることができます。

しかし、やはりそれぞれに違った魅力やメリット・デメリットがあるので、その辺も踏まえながら紹介していきますね。

 

睡蓮鉢(陶器製)

ビオトープの代表格と言えば陶器製の睡蓮鉢!我が家でも3つあるビオトープのうち、2つは陶器製の睡蓮鉢です。

やはり他の容器に比べて格段に趣がありますし、特に和風の家や庭にはベストマッチ。ホームセンターで手に入りますが、入手時期のおすすめは夏から夏の終わりごろ。

夏はスイレンやホテイソウなどの水生植物と共に、様々な種類の睡蓮鉢が売られています。

夏が終わるとパッタリと見かけなくなってしまうので、睡蓮鉢の大きさやデザインにこだわりたいという人は、絶対に夏がおすすめです!

 

これは8月下旬ごろに購入した直径50㎝の睡蓮鉢。なんとこの大きさで3000円弱という超お買い得なお値段でした。

メリット

  • とにかく見た目が良いことが睡蓮鉢の魅力
  • そして丁寧に扱う限り、太陽光や温度などに対する耐久性は◎
  • 厚みがあるものは熱を伝えにくく、温度変化にも強い

デメリット

  • 重くて扱いづらい上に、下手をすると割れてしまうこともあるので、取り扱いには注意が必要
  • 大きいものを選んでもトロ舟などに比べると水量が少ないので、多くの生き物を飼うには不向き

 

睡蓮鉢(プラスチック製)

睡蓮鉢というと陶器製のものばかりのイメージがありますが、扱いやすいプラスチック製もあります。

陶器製に比べて少々見た目の重厚感などは劣りますが、安く軽く扱いやすいという便利な代物

メリット

  • とにかく陶器製に比べて軽くて扱いやすい
  • そしてお値段も財布に優しいのが嬉しい
  • 厚みがあり頑丈なものも多いので、耐久性の面でも〇

デメリット

  • 陶器製よりは趣に欠ける

 

トロ舟

トロ舟も、ビオトープでは定番の容器。

元々ビオトープ専用の容器ではなく、セメントなどを混ぜる時に使うものです。しかしトロ舟は水量を十分に確保できる上に、丈夫で扱いやすい素材なのでビオトープには最適な容器。

ホームセンターやペットショップでも、金魚やメダカをトロ舟で飼育しているのをよく見かけますね。サイズのバリエーションも多いので、使いたいサイズを探すのも容易です。

庭に埋め込んで池にすることも可。

メリット

  • サイズのバリエーションが多く、大きいものならば十分な水量が確保できるので、様々な生物を投入することも可能
  • 頑丈で扱いやすい上に、水量の割に深くはないので生物を観察しやすいのも利点

デメリット

  • カラーバリエーションは緑・青・グレーなどが一般的なので、あまり見た目は良くない
  • エクステリアとして庭とマッチはしない
  • DIYが得意なら、木枠などを自作することで素敵なエクステリアと化すことも。

 

バケツ

バケツでも立派なミニビオトープが作れます。ただし水量はあまり確保できないので、飼育できる生体の数は限られますが…お手軽さという面ではピカイチ。

 

我が家では、自然採集してきた魚などを一時的に入れておくのに使っています。

メリット

  • 100均にも売っているし、家にある場合も多いので、手に入りやすいという面では断トツ
  • 持ち運びや移動も簡単

デメリット

  • 水量はイマイチなので、あまりたくさんの生体は飼えない
  • 見た目の問題

 

タライ

タライと言えばコントで使われるような金ダライが思い浮かびますが、じつは様々な種類のタライがあります。

みなさんが思い浮かべるようなプラスチックや金属の丸く浅いタライも、もちろんビオトープに使えます。

 

このタライは野菜を洗ったりする用に売られていたもの。底に水を抜く栓がついているので、水を抜くときには便利です。

この製品は新輝合成の「トンボ角型タライ60型」。60Lもの容量があるので、水量の確保は十分!

メリット

  • 軽くて扱いやすく、値段もお手頃。
  • ビオトープとして使わなくなっても、他に使い道があるので無駄にはなりません。

デメリット

  • プラスチック製のものは耐久性に少々不安
  • あまり水量が確保できないサイズのものは、頻繁な水換えが必要
  • そして、やはり見た目はあまり良くない…

 

発泡スチロール

普段はすぐにゴミになってしまう発泡スチロール。しかし、これも立派にビオトープの容器に使えるのです。

使う前に気を付けなければならないのが、水漏れのチェック。穴やヒビなどが無いかを、入念に確認しましょう。ビオトープ専用のものも売られているので、それを利用するのもいいでしょう。

メリット

  • 発泡スチロールのメリットは、タダもしくは格安で手に入ること
  • 軽いので扱いも楽ですし、不要になればゴミとして捨てるのも簡単
  • そして何より、外気温の影響を受けにくいというのが最大のメリット

デメリット

  • 耐久性が低く、丁寧に扱っていても経年劣化で1~2年もたてばボロボロに
  • ちょっとした衝撃で、割れたり穴が開いたりしてしまう可能性も
  • そしてトロ舟やタライと同様、見た目はあまりよくない

 

ひょうたん池

ビオトープを作って行くうえで、一度は憧れるひょうたん池。水量の確保も十分ですし、レイアウトを考えるのも絶対に楽しいです。

土に埋めて池として使わなくても、トロ舟などと同様に単に置いて使うこともできますが…やはり見た目を考えるなら、埋めて使いたいものです。

メリット

  • 見た目が良くエクステリアにも最適、様々なレイアウトが楽しめる
  • 水量の確保という面でも〇

デメリット

  • 埋めずに使う場合、同じ水量を確保するならトロ舟などよりもスペースを取る

 

本格的に!池でビオトープ

お手軽に始めようと思うなら、上で挙げたような容器を使ったミニビオトープがおすすめですが…。

本格的にビオトープを作りたい!という人には、段々と物足りなくなってくるかもしれません。そうすると、次は庭に池を作りたくなってくるんですよね。

私も、いつかは絶対に池を作ってビオトープを楽しみたいと思っております。というわけで、私自身の下調べも兼ねて池の作り方をごく簡単に箇条書きでまとめてみました。

  1. 場所を決める(池は移動できないので、日当たりなどをよく吟味。)
  2. 掘って形を整える
  3. クッション材と防水シートを敷く
  4. 土や砂利を入れる
  5. 水を半分ほど入れ、植物を植える
  6. 残りの水を入れ、濁りがおさまってから生体を入れる

 

こう書くと結構簡単に出来そうな気もしてきますが…実際にはオーバーフロー対策やら防水シートを以下に目立たなく隠すかなど、課題は盛りだくさん

もし水質の悪化などが起こった場合に、容器と違って簡単に水の入れ替えができるわけでもありませんし。

かなりの上級者向けですね。しかしいつかは…!いつかは絶対に池を作りたい…!

 

全体を通しての注意点

どの容器を選ぶも自由ですが、どれを選ぶにしても気を付けなければならない点がいくつかあります。まずは、「水量と生体の数のバランス」。

ビオトープでは酸素の確保や水の浄化を自然のサイクルに頼るので、水槽で飼うよりは一匹の生体に対してより多くの水量が必要となります。

販売されている金魚やメダカなどは、トロ舟一つに何十匹という数が入れられていますが、ビオトープでそんなことをしたらすぐに全滅です。

そして次に「温度」。水量が多ければ多いほど気温の影響を受けにくく、逆に水量が少なければすぐに気温の影響を受けてしまいます。

それほど水量が確保できない容器の場合は、夏は直射日光を遮り、冬は厳重な防寒などきちんとした対策が必要。

また、「水漏れ・溢れ対策」も必要です。

発泡スチロールやプラスチックなど、強度に若干不安がある素材の容器の場合、こまめに水漏れがないかチェックしましょう。

気付かないうちに中身がカラッポになっていて…なんてことが起こり得る可能性もあります。

また、雨が当たる場所に設置する場合は、水が溢れてしまわないように排水用の穴を開けるなど対策をしましょう。

これらのことに気を付けながら、ビオトープを作ってくださいね。