こんなに色んな種類が? ビオトープで飼える水棲生物と相性について

一般的にビオトープで飼育するものと言えばメダカや金魚というイメージがありますね。しかし、その他にもじつに様々な生き物たちを飼育することができるのです。

どんな生き物を飼うかによって、ビオトープに使う植物や底床材、適切な容器なども変わってきますので、初めにどんな生き物を飼いたいかを決めてから、ビオトープ作成に取り掛かるのがベスト。

そこで、「ビオトープではどんな生き物が飼えるのか?」「生体同士の相性」などについてまとめてみました。ぜひとも参考になればと思います。


ビオトープで飼える魚たち

定番中の定番「メダカ」

ビオトープの定番中の定番と言えば、もちろんメダカ。丈夫で屋外での飼育にも難なく耐えられますし、ビオトープの見栄えにもバッチリ合いますね。品種やカラーバリエーションも多く、ビオトープの雰囲気に合わせて品種を選ぶのも楽しいです。

また、植物を中心としたビオトープを作る際にも、ボウフラ対策にメダカを数匹飼育するという人は多いですよ。最も一般的な「ヒメダカ」は一匹30円程で売られていることもありますし、お財布にも優しいビオトープの大正義。

鮮やかさを求めるならまるで金魚のような「楊貴妃メダカ」や、錦鯉のような模様の「三色メダカ」、他にも白色やラメ入りなど様々な品種がいます。

 

睡蓮鉢に良く似合う「金魚」

睡蓮鉢のビオトープには、メダカよりも金魚が良く似合う!というわけで、我が家の睡蓮鉢ビオトープには金魚が2匹。

金魚の中でも特に「和金」と呼ばれる、より原種のフナに近い品種が丈夫で飼いやすいと言われています。金魚すくいなんかでもよく見られるアイツです。

しかし和金よりももっと華やかなほうが…という人は、コメット、琉金あたりもおすすめ。ただし、金魚は水が汚れやすいので、水量や生体の数によってはエアレーションや水換えが必要な場合も…。

「いや、それじゃビオトープって言えない!」と私は思うので、現在水量30リットルちょっとの中に2匹だけ。

金魚は20㎝くらいに成長したりもするので、それも見越しておかなければなりませんしね。

 

我が家の睡蓮鉢は内側が暗めのカラー&大磯砂の組み合わせなので、それによく映える白色の金魚に一目惚れして買いました。

ただ、品種が謎なんですよね…。ホームセンターでは「金魚」としか書いてなくて。店員さんに聞いても、よくわからないらしく…。

 

悪環境でも強い「ドジョウ」

生命力の高さの定評のあるドジョウ。環境適応能力に優れており、少々の悪環境でも生存できる力強さを持っています。

そのため、ビオトープを立ち上げるにあたり「パイロットフィッシュ」として利用されることも多々。メダカや金魚との混泳も可能です。

購入するも良し、自力で捕まえてくるも良し。ビオトープが継続できなくなったら、最終的には食べることも…できなくはないです。

 

定番とは違う魅力「川魚」

ビオトープの定番とは少し違いますが、我が家で飼育したことのあるやつらをご紹介します。

 

飼いやすい「モロコ」

モロコはフナとメダカを足して二で割ったような魚です。自宅付近の池で大量捕獲。

こいつはまぁ丈夫な魚で、水合わせや温度合わせなしでビオトープに放り込んでも、元気にすくすくと育っています。

私の中では、メダカや金魚よりもはるかに飼いやすい魚という位置づけになりました。

 

見た目はメダカによく似ていますが、上から見るとやはりフォルムがメダカとは若干異なります。

我が家にいるのはまだ2~3㎝サイズですが、大きくなると10㎝近くなるらしいです。

 

食欲旺盛でよく飛び出す「ナマズ」

アクアリウムでは大人気のナマズ。国産のものなら、ビオトープでも飼育することが可能です。我が家では偶然田んぼで捕まえたナマズをしばらく飼っていました。

とにかくよく食べるので、餌の確保が大変。ミミズ、コオロギ、ミナミヌマエビ、モロコなどを餌にしていましたが…ある出来事がきっかけでお空の星に。

ナマズって、めちゃくちゃ水から飛び出すんですよ。そして、ある日気付いたら飛び出して干からびてしまっていました…。

一応飛び出し防止の金網と重石はしていたのですが、それを跳ね除けて飛び出してしまったらしく。ナマズを飼育する人は、何よりも飛び出しに気を付けてください!

 

ビオトープで飼える生き物(魚以外)

浄化の名人「タニシ」

タニシは、水の浄化にとても役立つ働き者です。側面の苔を食べてくれるし、濁った水もきれいにしてくれます。

近くの田んぼや側溝などから採集してくるのもいいですね。ただし!気を付けなければならないのは、タニシによく似た「ジャンボタニシ」などを間違えてビオトープに投入してしまわないこと。

名前にタニシとついていますが、じつはタニシではなく、水草をバリバリ食べてしまうのです。

また、害はない代わりに苔もそんなに食べてくれず、なのに爆発的に増えて駆除が大変…という「サカマキガイ」などもいます。

そう考えると、購入するのが一番無難かもしれません。おすすめなのは「ヒメタニシ」や「オオタニシ」。

こいつはおそらく「サカマキガイ」。

ビオトープ浄化用にと近くの田んぼから採集してきたのですが、後からタニシではないことがわかり、慌てて撤去。

 

水質浄化してくれる働き者「エビ」

エビもコケや藻などを食べてくれるので、水質浄化にとても役立ちます。一般的なのは、自然の川にも生息している「ヤマトヌマエビ」や「ミナミヌマエビ」。

特に私がおすすめしたいのは、ミナミヌマエビです。このミナミヌマエビ、日本中の川や池、側溝など様々な場所に生息しているので、簡単に大量捕獲することができます。

 

ただし酸欠に弱い上にどんどん増えるので、ビオトープの大きさや水量には余裕を持って。我が家のビオトープにも、それはもう数えきれないほどのミナミヌマエビが…。

繁殖力も強く、気付いたら数ミリくらいの大きさの稚エビがたくさんいた時にはビックリしました。このペースで行くと、もう一つミナミヌマエビ用のビオトープを増やさなくてはいけなくなるかも。

 

もちろんOK「カメ」

トロ舟やタライ、ひょうたん池など、ある程度の広さがあるビオトープではカメだって飼育できちゃいます。

その場合、陸場を作るなど魚類の飼育とはまた違ったレイアウトを楽しむことができますよ。ただし脱走の名人なので、水量を減らしたり金網で蓋をするなど、脱走対策は必須。

 

生体同士の相性

生体同士の相性は、「体の大きさに差がない」「泳ぐ層が違う」のどちらかがカギとなります。例えばメダカをメインに考えるならば、成長すると体が大きくなる金魚との混泳はNG。

いずれ金魚がメダカを食べてしまう可能性があるからです。

しかし体の大きさは違っても、例えばドジョウは水の底で暮らすため、中層~水面近くを泳ぐメダカや金魚との混泳はOK(ただし、中には肉食性が強くメダカを捕食する種類のドジョウもいるので、よく種類を確認してください)。

このように、相性を考えながらビオトープを作ることで、生き物たちがストレスなく成長できる環境を整えてあげることができるのです。

その他、よく疑問に思われがちな相性はこんな感じ。

金魚とメダカ…「△」

金魚が小さい間は大丈夫かもしれませんが、大きくなるとメダカが食べられる危険性アリ。

違う種類の金魚同士…「△」

同じ金魚でも泳ぎが早く素早い「長モノ」と、ゆったりと泳ぐ「丸モノ」は混泳させないほうが良いです。長モノ同士、丸モノ同士ならば〇。

メダカとエビ…「〇」

ただし、稚エビや卵はメダカの餌になります。

繁殖目的ならば、混泳は避けましょう。

金魚とエビ…「△」

エビは金魚の餌になってしまいます。

ナマズとその他生き物…「×」

ナマズは口に入るものなら何でも食べます。さすがにタニシは食べないようですが…。

 

ビオトープで飼える水棲生物について

基本的には相性の良いもののみで飼うのが理想的ですが、「より自然な形にこだわりたい」「どうしても一つの容器でまとめて飼いたい」という場合もあるかもしれません。

そういった場合には、できるだけ大きな容器を使いそれぞれが隠れられる場所を作り、できる限り住み分けが出来るようにしてあげてください。