ビオトープにぴったりな水生植物の生態、特徴を解説します

ビオトープ作りのメインと言えば、やはり水生植物です。

生き物はあくまでもボウフラ対策などのためで、植物を育てるためにビオトープを作る!という人も多いでしょう。(私は俄然、生き物メインですが)

地上の花壇に植えるような植物は、園芸店やホームセンター、なんならスーパーなどでもよく売られていますが、水生植物ってあまり目にする機会がないですよね。

そこで今回は、様々な水生植物の生態や特徴などについて紹介していきたいと思います。


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水生植物の種類

一言で水生植物と言っても、浮いているものや鉢植えで育てるもの、水中を漂っているものなど、その特徴は様々です。

まずは、水生植物を4つのタイプに分けて、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

浮遊植物(浮草)

浮草とも呼ばれる浮遊植物は、根を張らず水面にプカプカと浮いている植物のことを指します

「ビオトープに入れる植物」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは、この浮遊植物なのではないでしょうか。

側面から観賞する水槽でのアクアリウムなどではあまり使われませんので、ビオトープならでは!という感じが強いですね。

浮遊植物は生き物たちにとって日除け・産卵床、隠れ家など様々な役割を果たします。

安価で手に入るものも多いので、ビオトープを作るならまず一つは浮遊植物を入れたいところ。

 

浮葉植物

浮葉植物とは、根は水底に張りますが、葉は水面に浮かんでいる植物です。

代表的なものではスイレンなどがありますね。

浮葉植物も日陰を作り夏場の温度上昇を防いでくれる働きがあります。

見た目の面でも、ビオトープに一つは入れておきたいですね。

 

抽水植物

抽水植物は、水底に根を張り、茎や葉が水上に出ているもののことを指します。

池の岸近くなんかに、細い植物がシュンシュン飛び出しているのをイメージしてもらえたらわかりやすいかと。

根元や茎のすき間は生き物たちの絶好の隠れ家になりますし、抽水植物を取り入れることでレイアウトに立体感が出ます。

一つあると、グッと見た目レベルがアップしますが…配置はなかなかにセンスが問われますね。

 

沈水植物

ビオトープ作成において欠かせないのが、この沈水植物。

沈水植物とは、水底に根を張り、茎も葉も含めて全体が水中に沈んだまま育つ植物です。

沈水植物は、生き物たちの隠れ家や産卵床となるだけではなく、光合成によって多くの酸素を水中に供給するという重要な役割を担っています。

水質浄化の働きもあり、ビオトープにおける水生植物の役割を全て果たすことが可能!

 

 

ビオトープにおすすめな浮遊植物

ホテイソウ(ホテイアオイ)

ホテイソウはビオトープにおける定番中の定番。

日光さえよく浴びさせれば、丈夫で繁殖力が強く、一つの株からどんどん小さな株が繁殖していきます。

夏になればほとんどのホームセンターで売られているので、入手しやすさという面でも◎。

大抵一株100円前後なので、お財布にも優しいです。

ただし、根が長いので深さのない容器にはあまり向いていません。

我が家では、3つあるすべてのビオトープに投入しています。

 

アマゾンフロッグピット

アマゾンフロッグピットは500円玉くらいの大きさの葉が数枚連なった浮草です。

生長が早くよく繁殖するので、環境が良ければあっという間に水面を覆いつくしてしまうので注意。

メダカなどの産卵床としても活躍し、ホテイソウよりも小さいので、卵が産み付けられたら他の容器に隔離することも容易です。

 

フィランサス

1㎝ほどの小さな葉が数枚連なるフィランサス。

日光が当たるほど葉の色は赤みを帯びます。

メダカとセットで売られていることも多いですね。

私が購入したものは、「メダカの学校」という商品名で売られていました。

しかし葉が小さく柔らかいせいか、エビたちにかじられてボロボロに…。

おやつと割り切れるならともかく、エビとの相性は悪そうです。

 

サルビニア

サルビニアはくるくると内側に巻いた葉がいくつも連なる浮草。

よく日が当たるほど葉が巻き、光量の少ない場所ではあまり巻きません。

安価で手に入りやすく、産卵床としても活躍します。

 

ビオトープにおすすめな浮葉植物

スイレン

睡蓮鉢を使ったビオトープならば、絶対に入れたいスイレン。

綺麗な花を咲かせるので観賞用としても定番であり、夏になるとホームセンターにほぼ間違いなく置いてあります。

株の大きさに比べて葉の量が少ないですが、だからこそ浮草との相性は抜群。

大体一株1000円前後と、浮草に比べて少々お値段が高いので、慎重に選びたいですね。

水に入れたてのスイレンは、葉がきれいに浮かなくてぎこちない感じが…。

時間がたつと、水面にきれいに広がって浮いてきます。

 

ウォーターポピー

スイレンよりも葉は小さいですが、その量はスイレンの比ではありません。

鮮やかな緑の葉が生い茂り、日除けとしての効果は抜群です。

6月から10月頃にかけて、ポピーのような可愛らしい花を咲かせます。

残念ながら、今年8月頃購入した我が家のウォーターポピーは、花が咲かず…。

来年こそは、咲いて欲しいです。

 

ビオトープにおすすめな抽水植物

ウォーターマッシュルーム

ウォーターマッシュルームは、その名の通りキノコのような見た目をした植物です。

アクアリウムでは水中に沈めて使うことが多いですが、葉が水上に出た状態でももちろん育ちます。

丈夫でよく育ちますが、暑さには少々弱いため、日差しが強い時期は日陰を作る等してください。

 

ウォータークローバー

浅い場所では水上に茎を伸ばして抽水植物として、深い場所では葉だけを浮かべて浮葉植物としても育てることができます。

四つ葉のクローバーのような可愛らしい葉っぱが印象的。

日当たりが良ければ、よく生長します。

 

トクサ

トクサは、竹のように節の付いた植物です。

個人的に、憧れの抽水植物ナンバーワン…。

竹っぽいので、和風睡蓮鉢にはベストマッチです。

 

ビオトープにおすすめな沈水植物

アナカリス

金魚飼育では定番のアナカリス。

アクアリウムでも活躍しますが、もちろんビオトープでも大活躍!

水質や温度の変化に強く、とても丈夫なので、ビオトープには最適です。

水底に植えて根を張らせても良し、水中を漂わせるも良し。

元々安価なのに加え、日当たりが良いとグングン増殖するので、コストパフォーマンスは◎。

ただし油断していると、増殖しすぎて水中一面アナカリスに埋め尽くされることも…。

適量ならば、水中を揺らめく姿を見ていると癒されますね。

 

ガボンバ

ガボンバも、メダカや金魚の飼育では定番の植物ですね。

アナカリスほど丈夫ではありませんが、それでも屋外のビオトープでもきちんと育ちます。

根を張る必要があるので、水底にきちんと植え付けましょう。

葉は柔らかく乱暴に扱うとポロポロ取れてしまうので、植え付けの際は慎重に。

 

水生植物と生き物を共生させるために

基本的に、上で紹介した植物たちは、丈夫で育てやすく手間のかからないものばかりです。

しかし、だからと言って育つがままに放っておいては、植物にとっても生き物たちにとっても住みにくい環境になってしまいます。

そこで、いくつか押さえておきたい注意点をまとめてみました。

 

増えすぎに注意

浮草を中心に、アナカリスなどの沈水植物も繁殖力が強いものが多いです。

しかしあまりにも増えすぎると、様々な弊害が起こってしまいます。

水中に光が届かず水温が下がりすぎてしまったり、生体の成長に悪影響を及ぼしたり…。

また、夜間は光合成をせずに逆に酸素を消費するので、酸欠状態に陥ってしまうことも考えられます。

増えすぎた水草は撤去して、適度な量を残しましょう!

 

肥料に注意

植物だけのビオトープなら問題はありませんが、生体を入れる場合は使う肥料にも気を遣わなければなりません。

だったら肥料を使わなければいい!というのでも構いませんが、スイレンなどは肥料がないと花を咲かせない場合があります。

できるかぎり生体に影響の少ない弱いもの、例えば発酵済みの油粕などをしっかり土の中に埋めて使いましょう。

 

枯れたものは取り除く

植物の枯れた部分は、こまめに取り除きましょう。

少量ならば自然のサイクルに任せても良いのですが、あまりに多いと腐って水質の悪化を招きます。

特に気温が下がってくると浮草を中心に水生植物は枯れてくるので、きちんと手入れをしてあげてください。

 

水生植物の生態・おすすめまとめ

このように少々手間はかかりますが、水生植物と生き物たちが上手く共生しているビオトープはとっても素敵です。

生き物の暮らしやすさ、植物の育ちやすさ、そしてレイアウトなどをしっかりと考えて、ビオトープ作りに臨みましょう!


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