夏や冬のヒバカリの飼い方について注意ポイントを解説します

ヘビは言わずと知れた変温動物。外気温によって体温が大きく左右されます。体の小さいヒバカリは特に気温の影響を受けやすく、暑さにも寒さにも弱いです。

気候の良い春・秋などは良いのですが、問題なのは夏と冬。いくら日本の在来種だとは言っても、放っておいてはいけません。しっかりと温度対策をしておきましょう!

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ヒバカリにとって、寒さよりも暑さが危険?

冬の寒さ対策以上に重要なのが、じつは暑さ対策です。寒さは一時的に温度が下がるだけでは、命に直結するようなことはまずありません。

しかし、人間も熱中症で命を落とすこともあるように、ヒバカリもほんの短時間で命の危機に陥ることもあるのが暑さの怖いところ。

飼育ケースの中の温度は、30℃を超えないようにしましょう(適温は25度前後。)あまりにも温度が上がりすぎたり、高温が続いた場合、

  • ぐったりする
  • 口を大きく開ける
  • 口をパクパクさせる
  • ひっくり返る

などの症状が起こる場合があります。このような症状が表れたらかなり危険。

すぐに涼しい場所へ移動したり水の中へ入れてあげるなどして、温度を下げてあげましょう。

 

少しの間でも、ヒバカリにとって暑さは危険

じつは私自身、ヒバカリをこのような危険な状態に陥らせてしまった経験があります…。

その時は、飼育ケースを掃除中のわずか10分ほどの間の出来事でした(他のケースに入れて、日がよく当たる所に置いていました)。

ほんの少しの間だからと油断してはいけない、ということが身に沁みました…。みなさんも、暑さには十分注意してあげてくださいね。

 

夏の暑さをしのぐ方法

夏の暑さはヒバカリにとって死活問題ですから、どうにかして暑さをしのがないといけません。

ヒバカリのために一日中クーラーをつけておく、なんて贅沢ができる場合は良いですが…そんなことできる人ばかりではありませんよね。

ここでは簡単にできる、暑さ対策について紹介します。

 

飼育ケースは涼しい場所に

あまり日の当たらない、風通しの良い場所に飼育ケースを置くようにしましょう。直射日光が当たると、飼育ケースの中の温度はいとも簡単に上がっていきます。

 

暑さをしのげる場所を作る

湿らせた水苔や腐葉土など、中に潜って暑さをしのげる場所を作ってあげます。平べったい石なども、体温調節に役立ちますよ。

 

保冷剤を使う

凍らせた保冷剤を、蓋の上に置いたり、側面に立てかけたりすることで、温度を下げることができます。ただし全面を保冷材で囲ってしまうと寒かった場合の逃げ場がなくなるので、やめましょう。

保冷剤から水滴が垂れるので、布巾などで包みます。蓋を完全にふさぐように乗せると通気性が悪くなるので、少しずらして置きましょう。

 

大きく通気性の良い飼育ケース

なるべく熱がこもりにくい、大き目で通気性の良い飼育ケースを使うのもおすすめです。

できれば上記の対策全てを実行すると、暑さに対する心配は激減します。必ず温度計を設置して、こまめに温度を確認してあげましょう。

 

冬は冬眠させる?させない?

暑さのほうが寒さよりも危険だというのは、寒さに対しては「冬眠」という方法でヒバカリ自身が対処することができるからです。

ただし、冬眠も完全に安全な越冬方法というわけではありません。

自然下では有無を言わさず冬眠するしかありませんが、飼育下では冬眠をさせるかさせないか、飼い主が選ばなくてはなりません

冬眠させるかさせないか、そのメリットとデメリットをまとめるので、参考にしてみてください。

 

冬眠をさせる場合

  • メリット…餌の心配がいらない、保温器具を用意しなくてもよい、より寿命が延びる(と、言われている)、冬の間の世話が不要
  • デメリット…冬眠が永眠になる場合がある、冬眠中の生死が不明で不安

 

冬眠をさせない場合

  • メリット…きちんと管理できれば命を落とすことはない、冬の間も飼育が楽しめる
  • デメリット…餌の確保が大変、保温器具・設備が必要、通常通りの世話が必要

 

冬眠は管理が楽ですが、そのぶん冬眠中に永眠してしまう危険性も含んでいるのは大きなデメリット。

しかしより自然に近い形での飼育になるので、寿命が伸びたり繁殖に有利になったりすると言われています。

一方で冬眠させない場合、きちんと温度管理や餌の供給ができれば安心して冬を越すことができます。

ただし保温にはヒーターなどの保温器具が必須で、保温が不十分だと逆に食欲不振や消化不良などで体力を落とし、弱ってしまうことも。

餌も自分で採集することはできなくなるので購入せざるを得なくなり、餌代もかかってしまいます(自分でメダカなどを繁殖させている場合は別ですが…)。

このように、冬眠する・しないどちらの場合にも、メリットとデメリットが存在します。冬を迎えるまでの状態や、冬の間の管理についてよく考えて、どうするかを決めましょう。

 

冬眠させる方法

ヒバカリを冬眠させるための勝負は夏からスタートしています。夏から秋の間にしっかりと餌を与え、栄養を蓄えさせておきましょう。

この栄養が足りずに痩せてしまっているようだと、冬眠中にエネルギー切れで命を落としてしまいます。たっぷりと栄養を蓄えられたら…いざ冬眠。

 

1.冬眠に入る前に

ヒバカリが冬眠状態に入るのは、日中の気温が10度を下回るようになってから。それまでに徐々に食欲が落ちていき、動きも少なくなります。

そろそろ寒くなり始めて、ヒバカリの食欲や動きに変化が見られだしたら、冬眠の準備を開始しましょう。

 

2.飼育ケース内を整える

ヒバカリは土に潜って冬眠をします。

普段は新聞紙などを床材にしている場合でも、冬眠させる場合には「湿らせた水苔の上に腐葉土+落葉」といった、柔らかく暖かい床材に切り替えましょう。

次に土の中にシェルターを埋めたり石などで空洞ができるようにして、ヒバカリが潜れる寝床を作成。

飼育ケースの中には乾燥防止のため水入れを置いておきましょう。

 

3.温度変化の少ない場所へ

冬眠の準備が整ったら、後は飼育ケースを断熱材(プチプチ、アルミシートなど)で覆ったり、発泡スチロールや段ボールの中などへ入れます。

そのまま日の当たらない、温度変化の少ない場所へ置いておきましょう(暖房をつける室内などはNG)。

できればそっと寝かせてあげたいので、人通りも少ない場所の方が良いですね。

 

4.春までそっとしておく

本当にちゃんと冬眠できているのか…生きているのか?と心配になり、ついつい中を覗いたりつついたりしてしまう人もいるでしょう。

しかし、下手に手を出して中途半端に冬眠から覚めるのが一番危険です。不安な気持ちもわかりますが、春までそっと見守りましょう。

 

冬眠させない場合はどうする?

冬眠をさせない場合は、とにかく寒くなり始めたらすぐに保温器具などを使い、ヒバカリを冬眠準備に入らせないようにしましょう。

もし保温しているのに食欲が落ちてきている…というような場合は、諦めて冬眠をさせたほうが良いかもしれません。

冬眠をさせない場合に最も大事なのは、きちんと適温を保つこと

その方法については、「ヒバカリを冬眠させない場合の注意点や準備物」のページで詳しく紹介します。

寒くなり始める前に冬眠させるかさせないかを決めておき、冬眠させないと決断したらすぐに保温器具などの準備を整えましょう。

出遅れると、冬眠させざるを得なくなるかもしれません

 

まとめ

ヒバカリの飼育において、温度管理はとても重要です。温度変化に体がついていかないと、弱って風邪をひいてしまうことも。

風邪から肺炎になると命にも関わりますから、気を付けましょう。

少しでも快適に過ごしてもらうため、長生きしてもらうために、しっかりと温度管理をしてくださいね。

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