ヒバカリを冬眠させない場合の越冬方法とその注意点・準備物まとめ

野生下においては、ヒバカリが冬を越す方法は「冬眠」一択です。しかし飼育下では、冬眠させずに冬を越すというのも選択肢の一つ。

冬眠させる・させないどちらにしてもメリットとデメリットはありますので、しっかりと考えて飼い主さんが判断してあげましょう。

ここでは、冬眠させない場合の越冬方法について、詳しくまとめていきたいと思います。

冬眠させない理由

冬眠させるかどうかは、飼い主さんの判断次第です。ヒバカリ飼育一年目の我が家では、以下のような理由で冬眠をさせない方を選択しました。

  • 生後1年未満の子供である
  • 秋までに十分に太ったとは言い難い
  • ひと冬の間、状態を確認できないのが不安

まだまだ私自身がヒバカリ飼育に関してはビギナーですので、不安な状態で冬眠を迎えるよりも、冬眠させずに常に見守れる方がいいだろう…という選択です。

 

ヒバカリもまだ体が小さく、コンスタントに餌は食べて痩せてはいないものの、「十分太らせた!」と言えるほどではないなと感じました。

 

これが2年目3年目となり体が大きく、餌もしっかり食べるようになれば、冬眠にも挑戦してみたいと思います(食べる量が増えると、冬の間の餌の確保が大変ですし)。

このように飼い主さんの考え方やヒバカリ自身の状態をよく見て、冬眠させるかさせないかを決めましょう。

 

冬眠させないための温度管理

ヒバカリは日中の気温が10度を下回るようになると、冬眠の準備に入ります。そうなる前に、きちんと保温のための器具や設備を準備しておきましょう!

冬の間の温度管理の目安は20℃~25℃最低限、必要なものは「温湿度計」と「保温器具」です。

これに断熱材や温室などそれぞれが必要だと思うものを用意しながら、適切な温度を保てるように工夫しましょう。

どのようにして保温をするかは、それぞれの住宅事情やお財布事情などでも変わってきます。

ここからは、我が家の場合どのようにしているかを紹介していきますね。一つの参考情報として見てもらえたらと思います。

 

越冬のために用意したもの

保温のマストアイテム…パネルヒーター

ヒバカリはほぼ床の上で生活をするので、下からの冷えは天敵です。そこで用意したのが、床から温められるパネルヒーター。

 

パネルヒーターにも性能や価格帯など様々な物がありますが、私が選んだのは「みどり商会 ピタリ適温プラス」という製品。

この製品のメリットは

  • 自動的に一定の温度を保ってくれる
  • 値段がお手頃
  • 電気代が安い

などなど。

 

例えばいつもは寒いのに今日はかなり暖かい!なんて日や、朝は暖かかったのに、急激に冷えてきた!なんて時…温度の上がりすぎや出力不足などになるのを防げます。

サーモスタットを設置しなくても自動で温度を一定に保ってくれるのは、ズボラな私にはとてもありがたい機能。

 

本体の値段も電気代もお得なのも嬉しいですね。しかしやはりデメリットも…

  • 温度の調節ができない
  • 単体では保温力に欠ける
  • 耐水性がない

「温度を一定に保つ」という機能は便利ではありますが、裏を返せば「一定にしか保てない」ということです。

「もうちょっと温度を上げたいな/下げたいな」なんて時でも、温度を調節することができません。

 

それではどうやってちょうど良い温度にするのかというと、段ボールなどのスペーサーを挟んだり、断熱材で囲うなどして温度調整をしなければならないのです。

また、真冬になるとやはりこれ単体では保温力に欠けるので、「これさえ敷いておけばOK!」というわけにはいきません。

他の保温器具や断熱材、温室などと上手く組み合わせて温度を保つ必要あります。耐水性が無いので、飼育ケースの中に直接敷くこともできません。

 

温湿度管理の要!…温湿度計

温度の上がりすぎや下がりすぎ、また湿度の管理をするためにも、温湿度計は必須。これは100均でもいろんな種類が売っているので、絶対に用意しておきましょう。

 

保温器具を使うと、飼育ケース内はとても乾燥します。それはもうビックリするほど…たっぷりと湿らせた水苔が、一晩でカラッカラになっていることもあるほど。

ヒバカリは乾燥に弱いヘビなので、保温を始めたら常に湿度にも気を配りましょう。

 

保温力をカバー…ビニール温室

飼育ケースが一つだけの場合や、パネルヒーター+保温球などで保温力は十分!という人にはあまり必要ないかもしれません。

しかし、複数の飼育ケースで何匹も飼育している場合や、保温器具だけの保温力では足りない人には温室がおすすめです。

温室にもガラスタイプとビニールタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットもあります。

 

ビニール温室

  • メリット…軽い、安い、ビニールだけでも買える、夏はビニールを取り外せる
  • デメリット…火事の心配、見栄えはあまり良くない、ビニール臭い、コンセントがない

 

我が家で使っているのはビニールタイプの温室。爬虫類用ではなく、ホームセンターなどで園芸用として売られていたものです。

 

値段がお手頃で軽くて移動や設置もしやすく、もしビニールが破損した場合もビニール部分だけ売られているので取り換えも容易。

サイズが合えば、手持ちのメタルラックなどに被せて使うこともできます。

温室の必要がない夏には、ビニールを取り外して普通のラックとして使えるのも嬉しいポイント。

 

ただし、ガラスに比べるとやはり見栄えはイマイチですし、保温球などを使うには火事が心配…。

そしてコンセントが付いていないので、保温器具の配線が大変です。あと、ビニール独特の臭いがこもります。

我が家では安さと手軽さ、そして保温器具がパネルヒーターだけで火事の心配も少ないことから、ビニール温室を選びました。

 

ガラス温室

  • メリット…保温力抜群、コンセントがある、見栄えが良い、火事の心配が少ない
  • デメリット…重い、高い、夏は暑い

 

ガラスの温室は何と言っても見栄えが良くとにかくカッコイイです。

ビニールに比べれば火事の心配も少ないですし、内側にコンセントがあるものは保温器具の取り付けも楽々。保温力にも優れています。

…しかし、値段はビニールよりもはるかに高いですし、重くて組み立て・移動・設置が大変。

前面のガラス扉を外すことはできますが、ビニールのように全面取り外すことはできないので、夏には暑さが心配です。

 

より効率的な保温のため…断熱材

段ボール、発泡スチロール、プチプチ、アルミシートなどの断熱材は、とても役に立ちます。

我が家ではプチプチでケースの3面を覆い、パネルヒーターの下には段ボールや発泡スチロール。床からの冷えを防ぐために、温室の下にはアルミシートを敷いています。

 

保温をする時のポイント

それでは最後に、保温をする際に気を付けておきたいポイントを紹介しておこうと思います。

 

設置は温度変化の少ない場所がいい

特に温室を使う場合に気を付けたいのが、設置場所です。

例えば日中はよく日が当たる場所などに設置すると、冬とは言え温室の中はかなり温度が高くなります。

そこへ保温器具までプラスしてしまうと、暑くなりすぎることも。

普段温度変化の少ない場所に設置して、温度が上がりすぎ・下がりすぎることのないように保温器具を調整するのがいいでしょう。

 

飼育ケース全体を暖めない

パネルヒーターを床全体を暖めるように敷いたり、保温球を全方向から照射したりしてはいけません。

もしも暑すぎた場合、ヒバカリの逃げ場がなくなってしまうからです。基本的にはケースの半分ほどを暖められる位置に設置し、のこり半分は涼しい場所を作って置きましょう。

 

水入れを置く場所に注意

ヒーターで温められる位置に水入れや水分たっぷりの水苔を置くと、加湿器状態でケース内が蒸れすぎてしまうことがあります。

ケース内が水滴でビッシリ…なんて状態になるようなら、水入れなどはヒーターがあたらない所に置きましょう。

逆に乾燥しすぎて湿度が低すぎるという場合は、水入れや水苔を加湿器代わりに湿度を上げるのもいいかもしれません。

 

停電時のことを考えて

最も心配なのが、停電して保温器具が使えなくなってしまった時。

温室や断熱材を使っている場合はすぐに冷えることはありませんが、保温器具のみの場合は危険です。

いざという時に電気が無くても保温できるように、断熱材や使い捨てカイロなどを常備しておくといいでしょう。

 

ヒバカリを冬眠させない場合の飼い方、準備のまとめ

やはり「冬眠」という自然の摂理に抗うには、それなりの手間と設備が必要です。

冬になる前にきちんと準備を整えて、ヒバカリにとって快適に冬を過ごせるようにしてあげてくださいね。

保温の方法は人によって様々なので、試行錯誤しながら自分の飼育環境に合った方法を探してみてください。