サックスの個人レッスンとグループレッスンの違い、 メリットとデメリットを経験者が検証、解説します

楽器を習うにあたって、レッスンに通おう!と考えたときに悩むのは、「個人レッスンとグループレッスン、どちらがいいの?」ということではないでしょうか。

個人レッスンには個人レッスンの、そしてグループレッスンにはグループならではの魅力があります。

楽しく音楽を始めるには、自分に合ったレッスンを見つけるのはとっても大切です。

それぞれのメリットとデメリットを検証し、自分にはどちらのレッスンが向いているのか、じっくりと考えてみましょう!

個人レッスンは先生とのマンツーマンレッスン

「個人レッスン」とは、その名の通り、「楽器のインストラクターと自分だけの、マンツーマンのレッスン」ということになります。

緊張しちゃいますよね! 私も最初のうちは、無意味に恥ずかしくなったりしたものです(笑)

教室によって異なるかも知れませんが、個人レッスンの時間は、大体30分であることが多いと思います。たまに45分くらいのレッスンも見かけますね。

過去に、「30分じゃ物足りないから!」と、個人レッスン2枠分の月謝を払って、1時間のレッスンを受けている!という、熱心かつお金持ち(笑)な方と出会ったことがあります。しかし、これはレアケースでしょう。

個人レッスンを受けている人は、基本的には、30分という短い時間の中で集中して、濃密な指導をしてもらうということになります。

 

個人レッスンのメリットは自分の希望のレッスンができること

楽譜

個人レッスンを受けて感じるメリットは、何と言っても、「レッスン時間内は、先生を独り占めできる!」ということです。

生徒が自分しかいないので、先生もしっかりと自分の演奏を見ていてくれますし、分からないことは、納得いくまで質問し放題です。

自分のやりたい曲だとか、教えてほしいテクニックがある時には、先生に相談すれば、すぐに指導して貰えます。

誰に遠慮することもなく、自分の希望に沿ってレッスンを組み立てて貰えるというのは、大きなメリットだと言えます。

 

個人レッスンのデメリットは、友達ができにくいこと

反対に、個人レッスンのデメリットを考えると、

  • レッスン中に友だちを作ることはできない
  • 他の生徒さんの演奏が聴けない

というところでしょうか。

個人レッスンは30分というタイトな時間で、どんどん生徒が入れ替わっていく形式です。だから、なかなか他の生徒さんとゆっくりお話できる機会は無いですね。

自分のレッスン時間の前後の生徒さんと顔を合わせることはあるかと思いますが、せいぜい挨拶を交わす程度です。

そして、レッスン時間は先生とのマンツーマン指導を受けるわけですから、当然そこには他の生徒さんの姿はありません。

他の生徒さんって、どんなことをしているんだろう?

他の生徒さんは、どれくらい上手いのかな?

 

など、自分以外の生徒さんについて興味を持ったとしても、通常のレッスンの中で、これらの疑問を解消する機会は、ほぼ得られないかと思います。

そういう意味では、個人レッスンってある意味、「孤独」なのかも知れませんね。

 

個人レッスンでも他の生徒さんとの交流は、発表会でできる!

他の生徒さんの演奏を聴く最も良い機会となるのが、発表会ですね。

発表会の形式や規模は、通っているスクールや講師の方針によってさまざまですが、

「レッスンを受けている生徒が、日頃の練習の成果を発揮する」

という機会であることに変わりはありません。

発表会では有志の生徒さんが、ソロ演奏やグループ演奏を披露したりしますので、見ているだけで、とても良い刺激を受けることができますよ!

 

大人ばっかりなら、発表会後に打ち上げで仲良くなれることも

また、大人のレッスンならではの楽しみというか、発表会などのイベントの後には、たいてい打ち上げがあります(笑)

打ち上げには、講師も参加してくれたりしますし、何より、レッスンを受けている他の生徒さんが沢山集まって、自由に交流ができるわけです。

発表会の余韻と、お酒の力で、打ち上げの席では大体、みんな陽気になっています。それに、同じ楽器を習っている者同士という、素敵な共通点があるのですから、

無条件に仲間意識が芽生え、話しやすい環境になっているのです。打ち上げをキッカケに、お友だちが作れることも多いですよ。

例えば好きな曲やプレイヤーが同じだとか、何らかの共通点を見つけて意気投合したら、「次の発表会は、一緒にやりましょうよ!」なんて話が弾むこともあります。

発表会は、自分のレッスンの成果を試す場であると同時に、他の生徒さんの演奏を聴いて刺激を受ける、そして音楽仲間を作るという、貴重な交流の場でもあるのです。

個人レッスンに通っていると、「1人で発表会に参加するのは恥ずかしい…」と尻込みしてしまう気持ちもあるかも知れません。

しかし発表会に参加するメリットは沢山あります。むしろ、個人レッスンに通っている人ほど、発表会には積極的にチャレンジするべきだと思います

 

個人レッスンを受ける上での注意点は自分次第でレッスンの進み具合が変わること

個人レッスンのメリットとデメリットについてご紹介しましたが、個人レッスンを受ける中で気をつけておきたいポイントについて、お話したいと思います。

個人レッスンでは、生徒が自分だけ。つまり、「レッスン内容は自分次第である」と、肝に銘じておかなくてはならないということです。

予習復習をキチンとしておかないと、せっかくのレッスン時間が、ムダになってしまうことだってあるんですよ。

課題曲の練習をせずにレッスンに行ったとしたら、先生の前では、たどたどしい演奏しかできないですよね。

すると、レッスンで先生に教えてもらう内容が、「はい、次は何の音?」などという、楽譜読みレベルのことになってしまいます。

 

ちゃんと練習しておけば、直接指導を受ける恩恵も

自分で少しでも練習しておけば、先生に上達具合をチェックしてもらえたり、個人練習中にできなかったところを、自分から質問したりすることができます。

それに、「このように演奏すれば、もっと良くなるよ」というような、一歩先の指導を受けることができるはずです。

譜面読みは、自分1人でやっておくべきこと。それをやらずに、レッスン時間を音読みに費やしてしまうのは、非常にもったいないことです!

何を隠そう私も、「指練習は、やってきて欲しいんだ」と先生に、割と真面目に怒られた経験があります…

レッスンの質を決めるのは、自分の練習次第! 個人レッスンでは、この傾向が顕著になりますので、事前の予習復習をがんばることが必須になりますよ。

 

グループレッスンは、団体で受けるけど代わりに時間がちょっと長めで、合同演奏ができる

グループレッスンとは、生徒が2人以上いて、一緒に指導を受ける、というレッスン形態になりますね。

レッスン時間は、スクールによるかとは思いますが、基本的に個人レッスンよりも長く、45分?1時間程度であることが多いです。

また、月謝についても、個人レッスンより少しだけ安いかと思います。

生徒が複数人居ますので、レッスンの中で、合奏が成立するのが楽しいですね。「誰かと一緒に音楽をする喜び」を、感じることができるのは、グループレッスンの大きな魅力だと思います。

 

グループレッスンのメリットは「音を合わせる喜び」

グループレッスンのメリットと言えば、

  • レッスンの中で、他の生徒と合奏してハーモニーを楽しめる
  • 一緒に音楽を楽しめる仲間ができる

やっぱりこの辺りでしょう。

私は日頃は個人レッスンでしたが、発表会などのイベント前には、臨時で仲間たちと合同でレッスンを受けたりしたこともあります。(これはあくまで特殊な例です。普通は、個人レッスンをグループレッスンに変えることはできません)

個人レッスンの、先生とのマンツーマンの時間では感じられない、

「他の人と音を合わせる喜び」

「アンサンブルを奏でる楽しみ」

は、グループレッスンならではのやり甲斐だと言えます。

1人ひとりが、音楽の中で役割を持ち、力を合わせて曲を完成させていくという経験は、何にも変えがたい喜びです。

「みんなと一緒にやる音楽って、楽しい!」と、強く感じると思います。

 

グループレッスンのデメリットは、自分への指導時間の短さ

反対に、グループレッスンのデメリットと言えば、やはり、

  • 先生を独り占めすることはできない

ということに尽きると思います。

グループレッスンは、個人レッスンよりも時間が長くなりますので、ぱっと見た感じでは、「月謝も安いし、時間も長いからお得!」だと思うかも知れません。

しかしながら、生徒が複数人いれば、先生も当然1人だけを見るわけにはいきません。講師側としては、「全体のハーモニーやバランスを見る」ことが重要になるでしょう。

その上で、「指導が必要な箇所について、順番に1人ひとりにアドバイスをしていく」というレッスンの流れになると思います。

つまりグループにおいてのレッスン時間は、「先生から個別に指導を受けられる時間」とイコールではないということです。

生徒が何人いるかは、そのクラスによって変わりますが、単純に言えば、生徒数が多ければ多いほど、自分のためだけに指導を受ける時間は短くなる、ということになりますね。

もちろん、他の生徒さんに対する指導を聞くのも勉強になりますが、「自分1人への指導」はそれ程長い時間ではない、ということを理解しておきましょう。

 

グループレッスン選びは、レベルを考えて、周りの人と合わせることが大切!

グループレッスンに関しては、複数人の生徒さんと一緒にレッスンを受けるわけなので、
適切なレベルのレッスンを選ばなければいけません。生徒同士の演奏レベルが近い方が、レッスンは上手くいきます

スクールによっては、初級・中級・上級のように、もともとクラスがレベル分けされていることもあります。

とはいえ、

「どれくらい演奏できれば上級なの?」

「自分のレベルはどれくらい?」

 

など、疑問も出てきますよね。この辺りはやはり、クラスと、そこに所属している生徒さんによりますので、スクール側としっかり相談して、自分に合うクラスを案内してもらうといいですね。

 

グループレッスンを受ける上での注意点

グループレッスンでは、自分以外の生徒さんがいます。レッスンを良い時間にするには、互いの協力が必須になりますね。

例えば、誰か1人が全く練習をせずにレッスンに来たとします。きっとその人は、練習をしてきた他の生徒さんよりは、課題曲を演奏できないと思います。

グループで指導を受ける以上、できない人を「おいてきぼり」にするわけにはいきません。ですからレッスンは、できない人に合わせて、ゆっくりと進行していくことになります。

このように、レッスンがスムーズに進行しないという状況になると、練習してきた他の生徒さんに、迷惑がかかってしまいますよね。できない人ができるようになるまで、待たなくてはいけなくなりますから。

そうなると、練習してきた人にとっては、物足りないレッスンになってしまうのです。

グループレッスンに参加するならば、他の生徒さんに遅れをとらないように、事前にきちんと個人練習をしておくことが大事です。

グループにおけるレッスン作りは、連帯責任。自分がサボったばかりに、

  • レッスンの空気が悪くなってしまった。
  • レッスン仲間と険悪な雰囲気になってしまった。

など、悲しい事態にならないようにしなくてないけません。

生徒同士が励まし合ったり、分からないところを教え合ったりしながら、切磋琢磨していく関係を築き上げていくことこそが、グループレッスンの醍醐味です。

「ひとりはみんなのために!みんなはひとりのために!」

という、三銃士のような、熱い気持ちが必要だと思います。

ある意味では、部活みたいな雰囲気かも知れませんね。スポ根的なノリで行くと、グループレッスンは楽しめるかと思います。

発表会のようなイベントがあるときは特に、レッスン仲間と助け合いながらがんばるチャンスです!共通の目標があると、グループレッスンは更に盛り上がりますよ。

「オトナの青春」を満喫する素敵な機会になること間違いなしです。

 

グループレッスンと個人レッスンの違いのポイントまとめ

グループで弾くサックス

個人レッスンとグループレッスン、それぞれのメリットとデメリット、そしてレッスンを受ける心構えをお話しさせていただきました。

どちらにも良い点があり、どちらにも良くない点がありますので、

  • 自分がどんなふうに楽器を演奏したいか
  • どんなふうにレッスンを受けたいのか

という、希望や目標を考えて、レッスンを選ぶといいですね。

分からないときは、スクールのスタッフや講師などに相談すると、アドバイスをもらうことができると思います。

どんなレッスンを選ぶにしても、共通して言えるのは、「自分で練習をすることが大切」だということです。

レッスンのときだけ楽譜を見たり、楽器に触れたりするだけでは、いつまでも上達しませんし、レッスンは進みません。何よりも自分が、やり甲斐を感じられなくて、音楽を楽しめないと思います。

より良いレッスンを作り上げるためには、個人練習が必須であるということを意識しながら、自分に合ったレッスン選びをしてみてくださいね。